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「空間を印象付ける 名作チェアのある暮らし【後編】

前回に引き続き、今回も、空間の主役になり得るような「名作チェア」をご紹介します。

このチェアを置きたいからインテリアはこんなテイストにしたい、という風に、インテリアそのものを決定づける場合もあるチェア。

カーテンやソファーといった、部屋の中で大きな範囲を占める物よりも、小さなチェアがインテリア全体の印象を強く左右することさえあります。

背景にあるのは、チェアの持つアート性です。今回は、部屋の雰囲気をデザインできる、アーティスティックな要素の強い2脚をピックアップしてみました。


※パントンチェアHPより

chair03:パントンチェア
国際的なデザイン賞を多数受賞し、今でも世界中の美術館で所蔵されているのが、パントンチェアです。

プラスチックならではの滑らかな曲線と、エッジを強調させる光沢の美しさは、いつまでも眺めていたくなる彫刻作品のよう。

時代に合わせたリニューアル(環境に配慮した素材を使用し、現代のインテリアに馴染みやすいカラーリングがラインナップに追加されるなど。)が行われていること、スタッキングができることなど、使い勝手の面でも優秀です。



chair04:バタフライ・スツール
キッチンツールや建造物など数多くの優れたデザインを生み出した、20世紀の日本を代表するデザイナー柳宗理。特に、バタフライ・スツールは、日本の伝統的な美的感覚と高い技術を活かした作品として、世界中で愛されています。

まるで羽を広げた蝶のような優美なフォルムは、チェアとしてだけでなく、サイドテーブルやオットマンとしてなど、様々な用途で使えるのも特徴。

長く共に過ごすことで、色味の変化や艶が増す過程も楽しめて、一生物の一脚になっていくのも魅力です。

長く愛されているプロダクトには、時代を越える普遍的な魅力があります。

最近は、リプロダクト品、と称し、名作チェアを模造した商品も多数販売されています。ですが、見た目を真似ただけの物も少なからず存在し、座り心地や本物の持つオーラ・ディティールの美しさまでは再現できていないことがほとんどです。

実用性のあるアートとして。一生大切に使いたい宝物として。こだわりを持って選ぶなら、「本物」の「名作」をセレクトしたいものですね。
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